【2024CROSS MISSION&MOTORADA みちのくアドベンチャーラリー&スポーツラリー】 に参加してきました!

【2024CROSS MISSION&MOTORADA みちのくアドベンチャーラリー&スポーツラリー】 に参加してきました!

10月13日(日)  【みちのくアドベンチャーラリー】
全行程約170km・ダート率約50%で比較的優しく易しい初心者向けのルート設定です。 当日AM2:40起床、3:10頃出発。真夜中の下道をひたすら2tトラックを駆り会場の岩手山焼走り国際交流村へと向かいました。受付開始のAM6:00前には到着しました。 バイクを降ろして着替えて、受付・車検を済まします。私のゼッケンは【198】。 渡されたエントリーシート兼エマージェンシー要綱の入った封筒にプリントされたQRコードを読み取り、ジオグラフィカのアプリに午前のルートをインストールし、バイクをスタートグリッドに移動してスタンバイ完了。
AM7:30に開会式、そしてAM8:00から順次スタート!

ちょいと舗装を走ったくらいにして即ダート!安比高原を突っ切って爽やかな快適ルートをひた走ります。
何事もなくCP①に到着してチェックをして昼飯です。 そしてまた封筒にプリントされた午後のルートのQRコードを読み取ります。 自分のタイミングで午後のスタートを切って走り出す。

しばらく走っていると路面の様相がだんだん狭くなりウェットになってきました。
『ヌタヌタいらんわ!』と思いながら走っていたら緩い下りに差し掛かり下ったところにまあまあな水たまり!
まわりに数台のバイクが停車していて、私が転ける瞬間を待ち構えているような?
多少ビビりが入りつつも基本のスタンディングはそのままに、坂進入速度を抑えつつアクセルはパーシャルで超腰を引いてフロント荷重を抜きつつそれなりに勢いは殺さずに水たまりにダイブして抜けたら即上りなのでちょいとアクセルオンで尻振りしながら事無きで済みました。

またしばらく走っていたら下りになり、下で『まだ来るな!』とジェスチャーされてるライダーが。 よく見たらもう一人のバイクが脇に落ちていたようで復旧中でした。
よし行こうとしたら、なんか全くグリップしない路面で無駄な惰性を殺すつもりのちょっとフロントブレーキに触れたくらいなのにタタタタッとタイヤが流れっぱなしで制動もくそもなくバイクはクネクネしながら蛇行して落ちていくんです。

あーヤバイ、止まってるバイクにぶつかりそうというところでなんとか停車してくれたものの超ヌタヌタポイントだったのであります。

『そりゃー、あせって強くブレーキ掛けたりアクセルちょっとでも開けたりしたら転けるわな!』という感じでした。
二次被害を出さぬようにリスタートするにも、まあちゅるちゅるしてて転けそうでしたが低い姿勢で瞬間スタンディング即アイドリングで二速半クラッチ発進で乗り切りました。

その後はまた快適なダートになりましてCP②にも立ち寄りPM2:30頃に無事無転倒でゴールできました。
翌日もありますので、閉会式には参加せずに即バイクをトラックに積み込み遠野へと下道移動。


10月14日(月)  【みちのくスポーツラリー】
全行程約180km・ダート率約60%でオフロード経験のある中級・上級者向けのルート設定です。
AM6:30頃会場の柏木平レイクリゾートに到着しました。 バイクを降ろして着替えて、受付を済ましますす。
車検は前日にOKでしたので免除。私のゼッケンは【102】。
前日同様エントリーシート兼エマージェンシー要綱の入った封筒にプリントされたQRコードを読み取り、バイクをスタートグリッドに移動してスタンバイ完了。 AM7:30に開会式、そしてAM8:00から順次スタート!

はいはい、のっけからやられました!玉砂利・クレバス・轍のビッグオフ殺し! 先行のバイクが嵌ったり転けたりで渋滞発生。 私が止まったところが左が深めの轍。 右が斜面でどちらに倒したりしてもアウト! 様子を見に行きたくてもスタンドが下せない。 転かしたくないから必死にバイクを片足で支えて直立を保つ。 しばらくして動き出して左端の一本橋みたいなラインを行ってしまい、前方数台がそのまま行ってくれるもんだ思っていたところ轍を切っていくポイントで突っかかって止まってしまって、後続の私はこれまたさっきよりヤバイ停車ポイント! 足着くにも超ギリギリすぎて心の中で『ヤバイやんけ!』と声に出る寸前でした! それを過ぎれば後々高原の凄く気持ちいい舗装路を走り抜け、CP①をチェックして後のルートはそう酷ではありませんでした。

CP②にて昼飯を終え午後の部へ。 はい、これまたやられました。 もうヌタヌタちゅるちゅるのオンパレードですわ! それ抜けたらまたビッグオフ殺しセクション。 下りで苔むした大き目の石がうまっててにゅるにゅるしてて凸凹ありまくりで行けるラインが制限されるようなところ。 案の定渋滞発生して転けまくってました。

こういうセクションでビッグオフだとどこなと止まれないんですよ。 前方がクリアになるのを待つもなかなかそうならず、我慢できなくなって発進したものの、またしても前方のバイクが止まったもんですからこっちも慌ててブレーキ!

『うわー、止まんねー!』と大声をあげながら轍をずり落ちてどうにかぶつからずに止まった左脇には、ニコニコしてカメラを構えているスタッフさんが数名。 すっげー喜んで見てるんですよ! いいとこ撮れたべなーと思いつつリスタート。

右の轍に嵌めれたらいいなーと思いながら行ったら、 またしても前方のライダーが止まっており一番止まりたくない轍が窪んだところで失速してフロント抜重どころかブレーキを掛けてしまったからドン突きで停車。

さすがに足場も悪すぎて耐える間もなくバイクを右に倒してしまいました! 記念すべき初転けです!

思わずカメラを構えているスタッフさんにガッツポーズ決めました!

バイク起こそうと踏ん張ったらそのスタッフさん、「こっち側にも倒してみて下さい!」 なんて言うんですよ。もう! そして、サクッとバイクを起こしてリスタート。

しばらく走ると、玉砂利・敷石でコロコロ・フカフカのこれまたビッグオフ殺し! 延々とそんな上りでは、初速が間違って遅く入ってしまえば加速ができないし止まろうもんならリスタート困難なのであります。

アクセル開けても尻振って砂利を蹴散らすだけで無駄になるだけ。 仕方ないのでほぼパーシャル我慢でちょっとなだらかなところで加速をしたりの繰り返し。 そしてそんな下りでは、コーナー進入前での減速制動困難・バイクをバンクさせられないから曲がれないなんてことがたまにありました。

よりによってきついヘアピンだったりして曲がれないと谷底にダイブなのですが、怖さに耐えつつ突っ込んでいきそうなギリギリまでフロントブレーキに触りつつ意を決して一瞬バンクさせてアクセルちょい開けてリアスライドさせて曲げるようなことをして乗り切りました。

そして気付かず戻ってCP①がCP③になってまして、いよいよ最終セクションになります。

走りやすいダートがひたすら続きまして、まあとにかく長い長いビッグオフ天国なルートを気持ちよく走れました。 ご機嫌で走った最後のセクション、のっけの玉砂利・クレバス・轍のビッグオフ殺し!に戻ってきてるじゃあ~りませんか!?
緩いですが上り勾配で見えてきたのが深いクレバス。

右のルートを走っていたらだんだんと走れるラインがクレバスに追い込まれてなくなっていくではありませんか! 『あっ、これもうヤベー!』と思うのもつかの間、決断を迫られる。


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クレバスを切って左のラインに乗らなければ嵌って動けなくなるか転倒しかありません! 意を決してスタンディングの姿勢を固め、踵を落とすくらいにステップをしっかり踏んで踝でバイクを挟み抑えてなるだけ直角にクレバスに向き、入る手前で二速半クラでさらに後ろ荷重の姿勢をとってアクセル多少大きく開けてタイミングを見計らって膝からバイクを踏み込むのに合わせる。 ようはフロントアップの動作です。 なんか知りませんけど行けちゃいました。 前を見たらカメラを携えたスタッフとヘルプで待機されているスタッフがおられ、ガッツポーズをして叫んでおられました!嬉しかったです。 後は難所はなくてゴールに辿り着いたのでありました。

いや、それにしても当初ダブルエントリーなんかして大丈夫かなぁと思ったのですが一回のみの転倒で心折れることもなく走り切れてよかったです!

このビッグオフでの長いダートの走行で再認識したことがあります。
①とにかくどんなエグイ路面状況でも重心を下げてコントロールできるステップ荷重を意識したスタンディングをすることが大事で、足を着いて行こうと端から思わない。

②軽い車輌での走行経験が前提ですが、難所を乗り切るには『行けるんだ!』と意を決する覚悟が必要。

③特にビッグオフは路面グリップ状況が悪いところでのリスタートでは、瞬間スタンディングと低速トルクを最大限活かすべくアイドリング一速・二速での半クラがセット。

④難所のその先の行けて止まれる場所を見据えてその途中でビビッて止まろうとはするな、 フロントブレーキをカツンと掛けるな。

⑤ブロックパターンのアドベンチャータイヤでもダートでグリップすることを必要以上に期待してはいけない、チューブレスの空気圧は標準の-10%。

⑥走行時は焦ったり速さに拘って気持ちを熱くさせ過ぎず己に向き合い、いかに心は冷静さを保てるかが転倒を少なくできるコツであります。




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